2006年11月30日木曜日

裁判長!ここは懲役4年でどうですか

  
朝方、のどの痛みが増えたようですが会社では咳も減って回復基調でした。
と、いうわけで今夜も晩酌は欠かしません。

数年前、まだ高校生だった娘が裁判の傍聴に行きたいと言い出しました。
一応、地方裁判所に電話して、どうしたら傍聴できるか聞いてみたところ、「いつでもかのうですよ!」とあっさりした返事でした。
拍子抜けしましたが、その後両者とも熱が冷めて、結局行かないままで終わりました。

今日の本:飽きたので途中で読むのをやめました、立ち読みがおすすめ!

裁判長!ここは懲役4年でどうすか
裁判長!ここは懲役4年でどうすか 北尾 トロ

裁判の傍聴、ということは誰でもちょっと興味のあることです。
その体験談をつづったものですが、前半1/3までが限度です。
あとは、傍聴した内容が続くようで、正直飽きてしまいました。
傍聴のノウハウ本として、立ち読みまたは図書館での借本がお勧めです。

2006年11月29日水曜日

海辺のカフカ(上/下)

  
今年もあと一ヶ月です。
感傷に浸るまもなく、年末に向けてあわただしい日々がスタートしています。
まったく、暇になる日はないのかとつくづく思っていますが、失業経験のある私としては、この忙しさこそ生きている証と半分以上は感謝の日々です。

今日の本:
海辺のカフカ (上)
海辺のカフカ (上) 村上 春樹

村上春樹は今までチャンスがなく初めて読みました。
幻想と現実が入り混じるような心地よいストーリーでした。

家出した田村カフカ少年は四国高松に着き、そのうちふとしたきっかけから私設図書館に従事する。
そこで少年は昔いなくなった母親や姉の存在を知ることになる。
並行して、ナカタさんという不思議なキャラクターが田村少年の父親を殺した後、同じく四国高松に向かってくる。
殺人犯のナカタさんは警察に追われ、家で少年で父親が殺害された田村カフカ少年も警察に追われる格好になる。

結構、むちゃくちゃで飛躍のある展開ですが、ストーリーの面白さについページをめくってしまう本です。
図書館にあった「海辺のカフカ」という絵をもって、少年は家に帰ります。
田村カフカ少年と一緒に家出の旅をした気分にしてくれる楽しい本でした。

2006年11月27日月曜日

恋人たちの誤算

   
会社の机が新しくなりました。といっても私の部署が年度の最後のほうで、やっとという感じですが、ライトベージュの新しい机とブルーの椅子は結構気に入ってます。
この机にあとどのくらいいるのかな?なんてふと考えてしまいます。
実質的にはあと2ヶ月で別の部署に移ることが内々に決まっているだけに、周りにだまっていることがなかなか苦しい状況です。

今日の本:
恋人たちの誤算



恋人たちの誤算 (文庫)
唯川 恵 (著)















高校の同級生だった流美子と侑里。
著名な女弁護士事務所にどういうわけか採用された流美子は、あるとき女弁護士が出版しようとしている本の下書きについて感想を求められ、その結果ほとんど自分が書いたものを渡したところ、結果的には弁護士の名でベストセラーとなる。
だまされたと感じた流美子は次は自分の名前で出版したいと画策するがあえなく弁護士の知るところとなり、またしても自分の原稿が弁護士の名で出版されてしまう。
一方、侑里は幸せな結婚寸前で、昔の恋人のもとに走ってしまう。
貧しくても幸せな時間だったが、婚約破棄の代理人を女弁護士に依頼したことがきっかけで、夫の透を彼女に寝取られてしまう。
流美子と侑里は偶然にも女弁護士に復習しようとして事務所を訪れる。
女弁護士に刃物を向ける侑里、でも二人とも殺人にはいたらずその場を離れる。

自分の大切なものを横取りされることは、世の中では日常茶飯事です。
若い二人だから、世の中が守ってくれると思ったら大間違いです。
でもそんなことを繰り返し経験していくうちに、自分も横取りできる能力が身についてくるのです。
私が今したいこと!それは他人の大事な人を横取りすることです。

2006年11月26日日曜日

カンタン!ムダとりポケットブック

   
仕事も生活もムダだらけ!改善なんていくらでもねたがある。
という手の本がビジネス関係の棚で必ず目にします。
確かにムダばかりで反省していたのですが、こと生活に関してはこのところムダもまたいいのでは!とやや達観してきた部分もあります。



カンタン!ムダとりポケットブック―現場のムダは誰でもとれる



カンタン!ムダとりポケットブック―現場のムダは誰でもとれる (単行本)
三浦 聡彦 (著), 山田 日登志













本書は工場などの現場でムダとりを行った実施例です。
BeforeとAfterが写真になっていることや、コスト削減の算出が出ていて初心者にもわかりやすい構成になっています。
トヨタ改善方式が有名になって以後、この手のコンサルタント的な本は人気があります。
ここに出てくるPEC産業教育センターはそんなコンサルタントのひとつです。
はっきり言ってこの手のコンサルタントはあまり好きになれません。
コンサルタントがトヨタ生産方式という御旗を掲げてのぼせ上がっているように感じられるからです。
概して、お前のところの生産体制はろくでもないから我々が指導してあげよう!という態度だからです。

15年くらい前にトヨタに転職使用としたことがありました。
中途採用通知はいただきましたが、息子が入院中だったためあきらめた経緯があります。
あのとき、無理して一定たらと思うことはありますが、一方でその後に経験した外資系の仕事のやり方をみると、行かなくてよかったかな、とも思います。

ただ、同じ発想で身の回りのムダとりは必要です。
使わないものを処分したり、必要のないクレジットカードを解約したりと、今の生活にあうように最適化を行うことは新しいものを引き寄せる大切な準備だと思います。

2006年11月25日土曜日

カフーを待ちわびて

   
昨夜は風邪をおして月例の飲み会に参加です。
のどの痛みは多少ひどくなったようで、でも土日で何とかなるでしょう。
場所は焼き鳥屋、私の肉嫌いは知れ渡っていて、皆さん結構気を使ってくれました。

今日の本:

カフーを待ちわびて


カフーを待ちわびて (単行本)
原田 マハ














沖縄県与那喜島で雑貨屋を営む友寄明青。
飼い犬のカフー、沖縄の方言で「果報(カフー)」は、「いい知らせ」と「幸せ」の二つの意味がある。
ある日、明青は見知らぬ女性から手紙をもらう。
・・・遠久島の飛泡神社であなたの絵馬を拝見しました。・・・・あの絵馬に書いてあったあなたの言葉が本当ならば、私をあなたのお嫁さんにしてください。・・・
そして、「幸(さち)」というその女性は本当に明青のもとにやってきて住み着いてしまう。
美人で明るい幸に次第に引かれていく明青、その一方で島の将来をかけて開発派と守旧派の争いが激しくなっていく。
わずかな守旧派の一人だった明青はあきらめて移住を決意する。
そして、幸にプロポーズする予定だったが、幸を友人の女との勘違い情報により、幸に真実を確かめることもせずに、別れを告げる。
あとで真実を知った明青は、犬のカフーを友人に預け、いずことも去っていった幸を探しに出かける。

なぜ明青は幸が友人の女と知っただけであきらめてしまったのだろうか?
その考えの間違いに気づくのは肝心の幸がいなくなってからである。
男は女性の過去に嫉妬する。
若いときほどそれが大きいと思う。
先月行った沖縄の海を思い出しながら、自分にもこんなカフーが来ないかな、などと思っています。

2006年11月23日木曜日

手紙

  
咳がひどく昨日はほんとうに久々に酒を抜きました。
でも直らないので、今日は飲んでいます。


今日の本:
手紙
手紙 東野 圭吾

映画化された話題の一作です。
主人公の兄は弟との貧しい生活を支えているが、ある日強盗、殺人を犯して懲役刑となります。
たった一人の弟は殺人犯の兄を持ったために、高校をやめ、兄のことを隠して働きます。
そんな弟に次々と試練が訪れます。
加えてもらった音楽バンドでの活動をあきらめ、職場を追われ、家族が近所から避けられ、と。
兄は刑務所から毎月手紙を送ってきます。兄にとっては償いのつもりが、受け取る弟には忌まわしい肉親を思い出し、自分の人生を翻弄する不幸の手紙になります。
苦しんだ弟は兄に絶縁の手紙を出します。
しばらくして、弟は兄が殺した老婆の遺族に会いに行きます。
そこには兄から出されていた手紙が束になってありました。
そして、自分が絶縁した理由を兄が理解し、自己満足だったとの最後の手紙がありました。
「もう、これで終わりにしようや、お互い長かったな」と殺された老婆の息子は言いました。

視点が新鮮でした。
殺人犯の親族はある意味被害者です。
でも、世間は加害者と同一視します、そしてそれから逃れることは世間が許しません。
この種の親族は毎日のようにニュースに登場します。
結局彼らは世間から身を隠して生きていくしかないのかもしれません。
そんな絶望的な見解を、突きつけられた作品でした。

2006年11月22日水曜日

病気にならない生き方

   
咳が止まらず、まいってます。
会社の同僚が心配するので2日間休みました。
熱があるわけでもないので出社してもいいのですが、同僚たちの心配は私よりもうつされることのようで、気を使ってしまいました。

今日の本:
病気にならない生き方 -ミラクル・エンザイムが寿命を決める-
病気にならない生き方 -ミラクル・エンザイムが寿命を決める- 新谷 弘実

著者は胃腸の内視鏡手術の第一人者とあり、胃腸の状態を観察比較した結果によるものです。
胃相、腸相と呼んでいて、それを悪くする原因は、
  1. 毎日ヨーグルトを食べる・・・軽い下痢を起こしているので便秘に良いと勘違いしているだけ
  2. 毎日牛乳を飲む・・・アトピー、花粉症などの原因
  3. お茶を沢山飲む・・・タンニンのせいで萎縮性となり癌になる可能性がある
  4. 肉食・・・食物繊維がなく、脂肪やコレステロールのかたまり
  5. 胃薬の副作用・・・インポテンツの可能性あり
  6. マーガリン・・・悪玉コレステロールを増量して、癌や高血圧の原因に
  7. 薬はどんなものでも「毒」
  8. 抗がん剤よりも動物食をやめるほうが効く
  9. 酒、タバコ、大食い、食品添加物
エンザイムという言葉は最近はやりですが、これを沢山補給する食事、消費しない食事がいいわけです。
具体的には、
  • フレッシュな食物をとる
  • 穀物と野菜中心
  • 肉、魚、乳製品、卵は15%以下とする
  • 夕食は寝る前4~5時間前に終えて胃の中を空にする
  • よく噛む・・・唾液で消化が助けられる、30回以上
  • 精白米より玄米、押麦、ヒエ、アワ、キビ、アマランス、そば粉、はと麦
最後にすごいことが書いてありました。
  • 男性は75歳までは毎日朝立ちがある
  • 女性は55歳までは生理があってあたりまえ
実行しなければ意味がありませんが、元気をくれる本です。

2006年11月21日火曜日

トリアングル

ここ一週間風邪でやや不調です。
熱や鼻水、鼻づまりはないので、仕事には支障ないのですが、咳とのどの痛みで周りからは随分ひどいように見えるようです。
というわけで、本日は休みにして病院へ行った後、家でおとなしく読書三昧の時間が持てました。


今日の本:トリアングル 俵 万智

俵万智といえば代表作「サラダ記念日」で現代的な短歌の楽しみを教えてくれました。
当時は早稲田大学卒2年後でしたから、やや純粋な文学少女を勝手にイメージしていました。
そのイメージを払拭してくれたのがこの作品です。

フリーライターの薫里33歳は年上で妻子あるMと不倫関係、それに年下の圭ちゃんとも新鮮な関係が始まる。
包容力のある年上と情熱的な年下を両方を満喫しているなんともうらやましい状況です。
しかし、こういう理想的な関係はお互いの疑心暗鬼も手伝って長続きしないものです。
友人のアドバイスも、どちらか一方に決めてもう一人は世の中にお返しする、というものでした。
微妙なバランスの中、主人公の気持ちが良く伝わってきます。
そして、あちらこちらに現れる現代風短歌がそれを盛り立てているようで楽しい構成です。

主人公がどうしても俵万智本人と重なります。
男女の会話や、セックスの表現は経験がなければ書けないもの、いい経験をしているんだなと思います。

気に入った短歌は、

「文庫を開いて缶のまま飲むビール一人暮らしは旅にも似るか」
「やさしさを持てあましいる夜の電話ウルトラマンなら星に帰って」

そして、こんな甘え方が新鮮でした。

Mとセックスした後、
・・・「のど渇いたよう!」いろんなことが、なんだか照れくさくて、子どもじみた大声で言った。Mがエビアンを持ってきてくれる。「飲ませてくれえ」今日のあれこれを帳消しにしたくて、思いっきり甘えた。Mの熱い唇から、対照的にひゃっとした水が・・・・・

2006年11月20日月曜日

天使の卵

 
ラブストーリーのパターンで恋する相手が死んで別れ別れになる、という悲劇があります。
お互い生きているのに思いをぶつけられないのはなんとも情けない限りで、なにかこっちのほうが悲劇のように感じてしまいます。
恋には限りない勇気でしょうか?


今日の本:天使の卵(エンジェルス・エッグ) 村上由佳

ふとした出会いで一目ぼれした歩太は、その8歳年上の精神科医が恋人夏姫の姉とは知らなかった。
歩太と春妃は夏姫を気にしながらも恋に落ちていく。
その先は、夏姫にばれ、そしてある事故で春妃を失う。

主人公たちのエピソードは決して単純でないだけに、ストーリーの単純さがいい感じです。
恋ってこんな風に一途であるべきなんだと、改めて思わせてくれます。
ラストは決してハッピーではありませんが、それがこの恋の良さを引き立ててくれます。

映画化され、小西真奈美が春妃役です。
「ぐびなま」のCM依頼、彼女が気に入っていますが、この映画はどうかな?と思ってまだ見に行っていません。
そのうちビデオで見よう!なんて感じです。

2006年11月19日日曜日

恋空(上/下)

 
本が好きだった君に私の書評を勝手に贈ります。

今日の本:恋空〈上/下〉―切ナイ恋物語  美嘉

舞台は高校時代から大学時代。
友人を介して知り合い、恋愛関係のヒロと美嘉。
二人の未来を信じていた美嘉に突然伝えられたヒロからの絶縁。
苦しみながらも、忘れようと次の恋愛に移っていく美嘉ですが、ある日ヒロが別れた本当の理由を知ります。

現代高校生らしい能天気な会話や言葉遣いがふんだんです。
でも高校時代、大学時代の恋は相手や友人のちょっとした言葉に悩み、傷つき、の繰り返しだということは我々のときと何も変わってないようです。
ヒロと美嘉がすばらしかったのは、自分の気持ちをあきらめなかったこと!
あきらめてばかりいた自分の高校時代を思い出すと、なんてうらやましい関係でしょうか。

後半はちょっと重いですが、あまり読まない恋愛小説で久々に感動した作品でした。
近くの本屋でも相変わらず売れ筋ですが、お勧めの一品です。