2007年11月22日木曜日

笑ってお料理

30代の夫婦でやっている床屋に行きました。
床屋ではなんといっても顔そりが普段の髭剃りと異なるため、気持ちの良いものです。
ですが、たいていの場合スチームした熱いタオルを顔に押し付けられるという難行が待ち受けています。
今日の床屋では、タオルは少し暖かいくらいで、温ミストを吹き付けていました。
「これいいですね、お宅の工夫ですか?」と聞いたところ、「エステでは普通にやっています」という答えでした。
女性は贅沢です。

笑ってお料理 (ちくまプリマー新書 70)
笑ってお料理 (ちくまプリマー新書 70) 平野 レミ

ジャズシンガーですが、簡単料理で有名な著者。
この本では、独自の工夫したダシや料理のレシピが31品紹介されていて、料理の嫌いな私でも作って見ようかなと思ってしまいます。
それに加えて、料理にまつわるエッセイです。

例えば、
子供のころ、お母さんが台所で料理を作っているのを見ていると、自分でもやってみたくなる。
私のお母さんは自由にやらせてくれた。
「火が危ない」「包丁が怖い」などと子供を遠ざけようとはしなかった。
でもいざ自分の子供にも同じ体験をさせようとすると、それがいかに忍耐のいるものかがわかった。

手抜き料理第一号、「台満餃子」
水餃子をつくる代わりに、
用意していた餃子の具を耐熱皿にハンバーグ状にして、レンジでチン。
餃子の皮を大きな鍋でゆでる。
ゆでた皮を餃子ハンバーグの上にひらひら乗せる。
香菜を散らし、醤油、酢、ラー油をかけて出来上がり。
仲間の評価は、目をつぶって食べれば同じ味、なんと不思議。
誰かが「怠慢だね」といったので、「怠慢餃子」を中華風にアレンジして「台満餃子」

頑張らなくてもいいんです、気楽に楽しく、そしてお料理することが好きになってください。
だそうです。

2007年11月20日火曜日

愛の法則

牡蠣は大好物なのですが、ここのところカキフライは衣の厚いものばかりでやや敬遠気味でした。
先日も丸ビルへ行きましたが、結局衣の薄いカキの天ぷらを選択しています。
ところが、たまたま伊勢丹に行ったところ、結構いい店ばかりが入っているレストラン街で洋食屋がありました。
思い切ってカキフライを注文したところ、衣が薄く大粒のカキが食べれました。
やはりいい店で食べないとだめだな、とつくづく感じました。

米原万里の「愛の法則」 (集英社新書 406F)
米原万里の「愛の法則」 (集英社新書 406F) 米原 万里

著者は同時通訳者でしたが、がんで昨年亡くなりました。
この本は、「愛の法則」から思い浮かべるような話と、なかなか英語が上達しない我々のような人に向けた同時通訳者としての英語観というまったく異なる内容が一冊に入ってます。
まず、
「女が本流、男はサンプル」
子供を産むという種の保存の役割はメスが担っています。
ならばメスだけでいいのでは、なぜオスは存在するのでしょうか?
答えは世の中に適応するかどうかを確かめるサンプルとしての役割。
背が低かったり、体重が多かったり、性格異常だったり
個体間の差は女より男のほうがはるかに大きい、すなわち生き延びられるかどうかのサンプルとして存在しているという考え方です。

また、同時通訳者としては、
  • 国際会議では同時通訳というが、ロシアがしゃべった場合、英語、フランス語、イタリア語、ドイツ語には同時通訳されるが、日本語は英語から訳す。逆に日本がしゃべった場合もまず英語に訳され、それからほかの言語に訳される。
  • 帰国子女はしゃべれるが同時通訳者にはなれない。なぜなら語彙が700語あれば日常生活に苦労しないが、同時通訳ではその分野の専門用語も含め膨大な語彙力を要求される。
  • 辞書を引いて本を読むと語彙力はつかない、わからない単語の意味は前後の文脈から自然に浮かび上がってくるもの、そうすると語彙力がつく。
  • 父親の転勤で小学校時代に在住したソビエトでは、図書館で借りた本を返すときに先生からどんな内容が書いてあったかの要約を求められる、それにより立体的な読書が習慣になった
講演録なのでまじめな話もありますが、
すべての男は3種類、寝てみたい・まあ寝てもいいかな・絶対に寝たくない
などという率直な話ももりこまれていて、飽きない内容です。

2007年11月16日金曜日

片倉小十郎景綱

大学受験を控えている友人の娘さんは、白金台に住んでシロガネーゼになることを望んでいるようです。
雑誌が作り上げたセレブだが、地方から東京の大学を目指す女性には憧れなんでしょう。
ところが、仙台の食堂のメニューに「白金」という文字が並んでいました。

白金豚かさね揚げ
白金豚の肉じゃが
白金豚かつの卵とじ
白金豚の冷しゃぶ
カツ丼(白金豚)
・・・
正しい読み方は、白金台は「しろかねだい」、白金豚は「ハッキントン」と異なりますが、シロガネーゼという文字を目にするたびに豚を連想しそうです。

片倉小十郎景綱―伊達政宗を奥州の覇者にした補佐役 (PHP文庫 こ 40-6 大きな字)
片倉小十郎景綱―伊達政宗を奥州の覇者にした補佐役  近衛 龍春

仙台ですから伊達政宗の本が並んでました。
片倉小十郎は伊達政宗の傅役で、後に伊達成実とともに政宗の両輪として伊達家を発展させていった人です。
この本自体はやや退屈な文章ですが、読みながらあらためて伊達家の戦功には花がないと感じました。
どの戦いもやっと勝ったか引き分け程度で、これでよく奥州の覇者と名がついたものです。
たぶん江戸時代に生き残った大名は、うまいこと自分を宣伝していったのではないかと思います。
派手な政宗に対し、参謀的に仕えた小十郎がいたのでバランスよく家を守り立てていけたのでしょう。
後の「伊達騒動」は先代萩で有名ですが、原田甲斐を含めろくな補佐役がいなかったことが騒動の原因です。
現代の企業でも派手好きの社長は多いが、補佐役に恵まれないで衰退していくケースが見られます。
会社も家庭もバランスということでしょう。

2007年11月15日木曜日

人間の関係

牡蠣を食べに松島海岸へ行ってきました。
生牡蠣、焼き牡蠣、カキフライ、牡蠣の柳川鍋、酢牡蠣
あちこち立ち寄りながら、地酒とともに食する牡蠣は最高でした。
一番は焼き牡蠣、
満腹で試せなかったのが、牡蠣ラーメン、牡蠣雑炊、牡蠣めしなどです。

人間の関係
人間の関係 五木 寛之

著者の五木寛之氏は今まで3回鬱を経験している。
それを克服するため、最初は「歓びノート」をつけた。つまり毎日どんなことでもいいから嬉しかったことを書くことにより気持ちが晴れてきた。
2回目には「歓びノート」は効果なく、「悲しみノート」になった。
3回目は、「あんがとノート」
ふつうに健康に暮らしていけるだけでも「ありがたい」ことに気づかず、鬱だのなんだといっているのは傲慢ではないか、ということに気づかせてくれた。

上記以外にも、
「夫婦は恋愛より友情」
他人をまじえないでふたりでたくさん長い時間話ができる、いつまで話しても話が尽きない。一晩中話していてもおもしろい。それが本当の意味での「相性」というものなのでしょう。

「挿入だけがセックスではない」
男性に奉仕させるだけのマッチョなセックスは不自然だ。そしてまた逆に女性に奉仕することだけに汲々とするセックスもナンセンスです。
最近のセックスの扱い方は、まことにハウツー的です、・・・・満足度は技術ではない、
いまもっとも大事なことは「知足」という考え方かもしれません。・・・「もとめる性」から「もとめすぎない性」へ

変わる時代に変わらないものは何か?
それが「人間の関係」であり、生きるヒントということが著者の答えです。

2007年11月4日日曜日

群雲、関が原へ

たけしのTVタックルという番組でキャスターを務めている、阿川佐和子。
作家の父を持ち、本人も作家です。
確か私より小柄でかわいらしく才女ですから、なぜ結婚しないのかが興味深いところです。
欠点は年の割りに肌が老化しているところ!
女を磨くのに手を抜いてきたのでは、などと余計な推測をしてしまいます。


群雲、関ヶ原へ 上 (1) (光文社文庫 た 36-1 光文社時代小説文庫)

群雲、関ヶ原へ 上 (光文社時代小説文庫)
By 岳 宏一郎

歴史で関が原はあまりにも有名で、この手の本はたくさんあります。
興味を持ったのは、もともと新潮文庫で発行され、その後絶版になったにもかかわらず光文社文庫に復活した点です。
筆者の人物描写や、たとえば石田光成を佐和山城主、奉行、能吏などと場面において呼称を使い分ける技法に復刻を望むファンが多かったものと推測されます。
司馬遼太郎の関が原も大作ですが、こちらも負けず劣らずで、知りすぎている物語にさらなる見解を加えられる点は、快感です。



捜さないで

先週は歓迎会だったり、自分の送別会を開いてもらったりで酒びたりの日々が続きました。
この会社に中途入社して4年以上たちました。
いつのまにか、こいつ消えないかな!なんて思っていた嫌いな人は辞めてしまい、すごしやすい職場環境が出来上がっています。
なぜ辞めるのか?
いろいろ理由付けはありますが、背水の陣で仕事ができなくなった自分に我慢できなくなったことが一番だと思います。
次の職はいつ決まるかわかりませんが、軌道修正のうえ再チャレンジのつもりです。


捜さないで
本捜さないで
新津きよみ



この作家の本は今まで縁がありませんでした。
慶応を出て、一流商社に勤め、社内恋愛・結婚・出産、まさに専業主婦の典型とも言えるような主人公、倫子だが、夫と娘の態度に腹を立て友人のところにぷち家出をする。
そこから、見知らぬ男が尋ねてきたり、マンションの上の階の女に死体処理を手伝わされたり、海外へ取材に行っていた友人の事故死、遺産目的のような友人の姪の出現とその死。
なんとも次から次と事件が展開します。
そして、「捜さないで」というメッセージは倫子が家出の際残したものですが、実はその言葉にこめられた友人の秘密が最後に明かされます。
車を運転すると人格が急変する倫子の事故により、元の生活に戻る事を予感させるラストシーン。
ちょっと軽めのサイコホラーといった作品です。

やむ終えず過去の自分を消していく人生。
やむを得ずではありませんが、過去を消している自分の人生。
アイデンティティの喪失という点では自分も似たような人生だな、となにやら共感です。