3歳くらいの女の子を連れた親子が対面にいました。
静かなので見ていると、両親は聾唖のようで手話で会話しています。
当然子どもにも手話で話しています。
普通の3歳児なら電車の中でもよくしゃべりよく動くのですが、その子は当然のことながら静かなものです。
この子はちゃんと会話のできる子に育つのだろうかと、人事ながら心配になりました。
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著者は疫学の専門家として「国際保険」というあまり聞いたことのない分野で活動されてきた。
国際保険とは、途上国の保健衛生にかかわる活動の話です。
たとえば乳児死亡率、途上国では200を超える、すなわち1000人の乳児のうち200人以上が1歳未満で死亡しているということです。
また、国際保険にはいくつかの神話と事実があります。
「どんな活動もよき意志さえあればいい」
→やったほうがやらないよりいいのではなく、科学的な根拠に基づいたことしかやってはいけないし、逆に害になる
「原因がわかれば予防策が立てられる」
→たとえば、エイズの原因はHIVウィルスとわかっているが、対策はできていない
「人口爆発こそが大きな脅威である」
→人口爆発予防のために家族計画をするのではなく、一人の女性の生き方を豊かにするために家族計画をする、というように考え方が変化してきている
またお産とか育児に関していうと、これらは自然行為であって逆に今のように助産師ではなく産科医が関与したり、母乳でなく哺乳瓶とミルクが取って代わることによって、弊害がでてくるとあります。
お産で必要なのは母体を整えること、ところが働いている女性は食事も生活も乱れがちなので、体が整わない。母乳哺育もミルクのほうが簡単なのでなかなかやらない。
本書は知らない分野のことだけに教えられることが多いですが、上記の自然行為など、常識が実は非常識、ということを随所で指摘してくれる、久々の良書でした。
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